8.11.2016

鶏頂山

鶏頂山
いちど登ってみたかったところ
2016年8月10日 

天候 はれ
member伊藤記
コルから山頂

神域となる弁天沼の平

釈迦が岳

田島道の駅。4時ころには目が覚めてしまう。のんびりしたあと5時過ぎ出発。すいすいドライブで会津西街道を南下、桧枝岐への分岐から塩原方面へ。日塩道路に入ってくねくねと上り、エーデルワイススキー場前を抜けて鬼怒川へ下り始めた道脇に立派な鳥居があって鶏頂山登山口とある。以前ここを通ったとき、こちら側から登ればすぐなんだな、と思ったことがあった。それで思いついたプラン。ルートは前日ネットでかんたんなハイキング地図を見つけて知った。

広い駐車場があるがだれもいない。7時スタート。鳥居は三つ重なっていて最新のものは平成のもの。そこを抜けて笹原とカラマツ林のなかを緩く登る。なんだかスキー場のようなところだな、と思っていたら古いゲレンデ案内板が現れた。鶏頂山にはいまも二つスキー場があるがこのあたりにももうひとつかふたつあったらしい。ゲレンデのトップまで急斜面はなく1時間すこしで立つことができた。古いチケット売り場が傾いたまま残されていた。スキー場を廃業した理由のひとつはこの緩斜面だったのではないだろうか。冬にスキーで遊びにくるのにいいかもしれない。

少し下ったあと、忘れられたようなヒバの植林帯を緩く登っていく。手入れがないのでうっそうとした暗い森だ。その先に弁天池があった。ようやく鶏頂山の頂を見ることができた。高差2~300mくらいか。森の山である。
昔のゲレンデ沿いに登る

大沼。涸れている

登山口と駐車場

池のまわりに鳥居や石碑などがたくさん並んでいる。信仰登山の山でいまでもたくさんの人が登拝にやってくるらしい。平家の落人がしばらくここに隠れ住んだとの案内もあった。
ササヤブの道を急登して釈迦が岳と鶏頂山のコルに出る。正面に鶏頂山の山頂がそびえる。ここから30分ほどか。
山頂には立派な社があってこれも平成の建て替え。太平洋側の平が見えた。向かいに釈迦が岳、入道雲が高くガスが湧いてきた。雨になるとイヤだなと思いながら下山。急坂で3人組と会う。あとにも先にも会ったのはこの年寄だけ。

往路を戻る。途中に案内があったので大沼に寄ってみる。大きな池だが水は涸れていた。奥に鶏頂山がそびえていた。
12時終了。空身でも登れる手軽なハイキング山かと思っていたがそこそこ登りもあるし行程も長い。最高峰釈迦が岳まで登るとなると1日かかる登山ルートだ。

東北道から眺めることが多い鶏頂山なので、日塩道路からは裏口登山のような気がしていたが、鳥居や古跡などから見てこちらが表口かもしれない。

鶏頂山と釈迦が岳など連山をまとめて高原山という。地元では鶏頂山の方が通りやすいとか。スキーヤーなら鶏頂山という名はよく耳にするはず。

日塩道路を鬼怒川に下ってさらに日光カタクリの湯に寄る。宇都宮に大きな道駅があるというので行ってみる。複合施設になっていてにぎやか。ここで休憩とする。